2016年08月05日(金)
- PSIM Cafe
比例補償器だけでPMSMを制御する方法
株式会社プリンシパルテクノロジー 大羽 規夫 様からの投稿です。
通常のPMSMの速度制御や電流制御では、制御系に比例-積分(PI)補償器を使用しますが、比例補償器だけで制御できることを説明するPSIM回路を作成しました。
PMSMの制御で比例-積分(PI)補償器を用いる理由の1つは、制御系が比例だけで積分がない場合には、制御結果が指令値に対して定常偏差を持つためです。
しかし、理論的にはフィードフォワードやd-q軸の非干渉化を適切に組み込むことで、比例補償器だけでも定常偏差がなくなるように制御できることがこのシミュレーションでわかります。
速度制御、q軸電流制御、d軸電流制御、いずれも比例補償器で良好に制御できていることが確認できます。
この記事の回路ファイルのダウンロードはこちらから