2016年10月17日(月)
- PSIM Cafe
【平地研究室技術メモ】倍電流整流回路を用いたDC/DCコンバータ No.20090531
#2018/11/07更新しました。
舞鶴高専の平地先生が公開している「平地研究室技術メモ」をPSIMで回路を作って実行してみました。
(平地先生には許可をいただいて製作しています。)
作った回路はDLできるようにしていますのでぜひご活用ください。
※PSIMの回路についての動作保障は致しかねますのでご了承ください。
今回はNo.20090531DC/DCコンバータです。
平地研究室技術メモ「倍電流整流回路を用いたDC/DCコンバータ」を元に回路を作りました。
回路はこんな感じになります。
トランジスタのON/OFFのゲート信号は矩形波電源を使用しています。パラメータファイルには通流率αを記載しています。
この回路を実行してみます。入力電圧は48V、トランスの変圧比は2:1、出力抵抗は0.12Ω、通流率αは0.25としました。
回路の応答が収束しているところを見るために、シミュレーションの表示を0us~500usにしています。
今回の例では平均の出力電圧は6Vに収束しました。
収束した400us~450usを拡大して見てみましょう。
T1,T4がオンの時にはトランス出力電圧V2に正の電圧が出力されてiL1が増加し、
T2,T3がオンの時にはトランス出力電圧V2に負の電圧が出力されiL2が増加している様子が分かります。
次に通流率αを0.5にしたときのシミュレーション結果を見てみましょう。
通流率αを0.5としたことで、出力電圧Voutが12Vに増加しているのが分かります。
ここでパラメータスイープの素子を使い、通流率を変化させたときの出力電圧Voutの出力平均値をプロットすると下の図のようになります。
平地研技術メモのVoutの計算式の通りにシミュレーションができていることが分かります。
回路は以下からダウンロードできますので、ぜひ色々動かしてみてください。
zipには回路ファイルとともに波形表示条件ファイル(.ini)を保存しています。
回路と同じ場所において実行してすると自動的に上の図と同じ順番に波形が並びます。
※Ver.11.1.3以上のデモ版で動作が可能です。