パワエレコラム

2016年02月03日(水)

  • PSIM Cafe

【平地研究室技術メモ】全波整流回路の電圧、電流波形 No.20070327

舞鶴高専の平地先生が公開している「平地研究室技術メモ」をご存知でしょうか?

ネットで調べ物をしているとよく目に留まる「平地研究室技術メモ」がとてもわかりやすくいつも参考にさせていただいていました。

先生の技術メモで説明されている回路がPSIMでシミュレーションできたらもっと理解を深めることができると思ったので
平地先生お会いした際に、回路を作ってweb上で紹介させてほしいとお願いしたところ
「ぜひやってください」と快く許可してくださいました。

そんな経緯で、PSIM Cafeでは「平地研究室技術メモ」をPSIMで作ってみます。
作った回路はDLできるようにしていますので、ぜひご活用ください。

※PSIMの回路についての動作保障は致しかねますのでご了承ください。

今回はNo.20070327の全波整流回路です。
平地研究室技術メモ「全波整流回路の電圧、電流波形」を元に回路を作りました。

回路のパラメータは技術メモの波形と概形が似るように設定しました。
記事と同じ名前でプローブをつけていますので、
波形を表示してみると技術メモにある波形と同じ波形が出ています。

技術メモではここまでですが、この回路にコンデンサを足してみて、
コンデンサの容量によってどんな波形に変わるのかを見てみました。
PSIMの「フリーラン」の機能を使い、コンデンサの容量を変えながら波形を見てみます。

回路にコンデンサを追加し、フリーランモードに設定を変更、
フリーランモードのときは「スコープ」を使って波形を観測しますが、
スコープは差動で動作することができないので電圧センサを使って
電圧をスコープに入力します。

「フリーラン」でシミュレーションを行う場合はシミュレーション実行後、
スコープをダブルクリックすると波形が出てきます。
まずはコンデンサ容量を「1p」にしてコンデンサがないのと同様の波形を出しました。

コンデンサの容量を変えてみます。
回路図上に出ているコンデンサの容量の数字をダブルクリックすると
「ランタイム変数」というウィンドウが表示されます。

コンデンサの値を入力して「適用」をクリックすると
シミュレーションを行いながら回路上の変数の値が変わり、波形がリアルタイムに変わります。

少し波形が変わったのがわかるでしょうか?(このときはコンデンサ20u)
さらにコンデンサの値を大きくしてみます。(下記は100u)

フリーランモードではこのように値を変えると波形がリアルタイムで変わるので
楽しみながら理解を深めることができます。

ぜひ回路をダウンロードして色々シミュレーションを試してみてください!
作成バージョン:10.0.4 ※Ver.10.0.4以上のデモ版で動作が可能です。

この記事の回路ファイルのダウンロードはこちらから

 

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