2023年09月26日(火)
電気分野におけるヒヤリハット事例
ヒヤリハットに関して
重大な事故を未然に防ぐためには、ヒヤリハットの把握、および対策が必要になります。
電気およびパワーエレクトロニクスに関わる業務におけるヒヤリハットの事例をいくつかご紹介します。
試験関連ヒヤリハット事例
・はんだこてのケーブルが、はんだこて台にはさまっており、こて先と接触しかけていた。
このままはんだごての電源を入れると、ケーブルを溶かし、ショートする可能性があった。
・インバータを駆動しようと、電源から電圧を印加しようとしたところ、PNが逆に接続されていた。
・配電盤の配線変え作業のために、盤内のブレーカーを切って作業中に、ビスが落下したので取り出そうとしたら、
ブレーカーの1次側(活線)に腕が触れそうになってヒヤッとした。
・工事用分電盤内のブレーカーの二次側に配線を接続しようとしたとき、
二次側の配線が接続されていないにもかかわらずブレーカーが「入り」になっていた。
・受電設備内で作業中、充電部に工具を落としヒヤッとした
・ケーブルの許容電流を超える電流を流そうとしていた。
・しゃがんでの配線作業中、固いねじを緩める際にいきおいあまって後ろにこけてしまった。
危うく後ろの装置に頭をぶつけるところだった。
・地面のコンセントの上に、銅線が落ちていた。万一銅線がコンセントの穴に落ちたら、感電・短絡事故起こす可能性がある。
上記の事例は厚生労働省のヒヤリハット事例と想定される事例をいくつかご紹介いたしました。
ハインリッヒの法則より、重大な事故と軽傷事故、事故未遂(ヒヤリハット)の比率は、1:29:300となっており、
重大な事故を防ぐためには、ヒヤリハットを把握し、対策を行うことが必要となります。
今回の事例が皆様の安全に少しでもお役たち出来れば幸いです。
参照元
厚生労働省ヒヤリハット事例
https://anzeninfo.mhlw.go.jp/hiyari/anrdh00.html
投稿者 杉山 勇