パワエレコラム

2015年08月18日(火)

  • PSIM Cafe

任意の動作をするモータ負荷の作り方

PSIMのモデルの作り方をご紹介します!
PSIMではオプションモジュール(Motor Drive Module)で
モータ駆動のシミュレーションを行うことができます。

モータのシミュレーションを行うとき、Motor Drive Moduleに含まれる
「機械系-電気系インターフェース・ブロック」を使用すると、

・時間に応じて値が変化する負荷
・入力値に応じて出力が変わる負荷

など、任意の動作をする負荷を作ることができます。

「機械系-電気系インターフェース・ブロック」

■作り方
1.モータを含むシミュレーション回路を作成します。

2.トルク負荷の場合は【電流源】、速度負荷の場合は【電圧源】を使用して実現したい負荷の波形を実現する。

※さまざまな電源波形の作り方はこちらをご参照ください。

※電流源は「A」→「Nm」、電圧源は「V」→「rad/s」となります。

3.モータのシャフトに「機械系-電気系インターフェース・ブロック(Mechanical-Electrical Interface)」を接続します。

4.「機械系-電気系インターフェース・ブロック(Mechanical-Electrical Interface)」の”E”側に2.で作成した電源を接続します。


以上で任意の動作をするモータ負荷を作ることができます!

定トルク負荷と、負荷として直流電流源を接続した回路の結果を比較してみました。
【回路図】

【結果】

トルクと速度の波形を比較してみると赤(定トルク負荷)と青(直流電流源)の結果がぴったり一致しています。
よって、電流源をトルク負荷として使用できることが分かります。

また、定速度負荷と、負荷として直流電圧源を接続した回路の結果も比較してみました。
【回路図】

電圧源の場合、「V」→「rad/s」となるので、定速度負荷 1000rpm に対し、電圧源の値は104.723…≒105 rad/sを入力しました。

【結果】

小数点を丸めたため、結果に多少誤差はありますがほぼ一致しています。
こちらも電圧源を速度負荷として使用できることが分かります。

このように、電源を使って任意の動作をする負荷を作ることができますので、
ぜひご活用ください!

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