2015年12月21日(月)
- PSIM Cafe
シミュレーションを途中からはじめる方法
PSIMを使う上で知っていると便利な機能をご紹介します。
今回はシミュレーションを途中から開始する方法です!
回路規模が大きくシミュレーションの実行時間が長くかかってしまう場合や、ある特定の区間のみパラメータを変えて試したい場合などは
Save Flag、Load Flagの機能を上手く利用すると短時間でシミュレーションを繰り返すことができます。
■こんな時にご活用いただけます
・モータに初期速度を与えたシミュレーション
・ある特定の時間からパラメータを変更したシミュレーション
・回路が定常状態に達した後や、特定の区間のみ繰り返して実行する
・ある一定のところから周波数解析を行う
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【Save Flagとは?】
シミュレーションが終了した時点のデータをファイル(拡張子:ssf) に保存する機能です。
【Load Flagとは?】
保存したシミュレーション結果ファイル(拡張子:ssf)を初期状態として読み込み、
シミュレーションを開始する機能です。
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■使用方法
シミュレーション条件を設定するシミュレーション制御(Simulation Control)にロードフラグ(Load Flag)、保存フラグ(Save Flag)という項目があります。
1.シミュレーション制御(Simulation Control)に
初期状態までのシミュレーション条件を設定し、Save Flagを1、Load Flagを0にする。
2.回路を保存する。
※シミュレーションを実行すると保存した回路と同じ場所に
“回路ファイル名.ssf”というファイルが生成されます。
3.シミュレーションを実行する。
4.シミュレーション制御(Simulation Control)に
初期状態を読み込んだ後のシミュレーション条件を設定し、Save Flagを0、Load Flagを1にする。
※シミュレーション時間はSave Flagを1にした時の設定条件より長く設定してください。
5.シミュレーションを実行する。
以上でシミュレーション結果を保存し、次のシミュレーションは保存したデータを初期条件として読み込んでシミュレーションを行うことができます!