2014年10月29日(水)
- PSIM Cafe
さまざまな電源波形をつくる
今回は、さまざまな「電源」についてみてみたいと思います。
PSIMではさまざまな電源素子が用意されています。また、それらを組み合わせることで自由に所望の波形を得ることができます。
インストール時の設定では、PSIM画面の下のアイコンとして5種類の電源があります。(下図赤枠)左から、直流電圧源、正弦波電圧源、三角波電圧源、方形波電圧源、ステップ電圧源となっています。
これら以外にも電源はたくさんあります。
上の図で青い丸の「Library Browser」ボタンを押すと図2のLibrary Browserが立ち上がります。
ここで左側のツリーでElements>Sources>Voltageを選んでいくとさまざまな電源が表示されます。
今回はこれらの中から、普段それほど使わないけどたまに使いたくなるようなものをいくつかピックアップしてご紹介していきます。
・区分線形電源
区分線形電源を使うと、単なる方形波ではなく多くの線分をつないで1周期を構成することができます。
(場所は、Elements/Sources/Voltage/Piecewise Linear)
このように電圧と時間のセットを入力します。
この例では一周期に7ポイントの電圧・時間のペアを設定しています。
アンダーシュート/オーバーシュートを再現するような波形をつくることができました。
・ランダム電源
ランダム電源は、”DC Offset”から”DC Offset”+”Peak-peak Amplitude”の範囲で各時刻においてランダムに値が決まります。
(場所は、Elements/Sources/Voltage/Random)
この例ではpeak 100Vの正弦波に±50Vの範囲のランダムノイズを加えた波形をつくっています。
周波数依存性のないノイズ(ホワイトノイズ)が加わり、リアルな感じですね。
・数式関数電源
数式関数電源は、任意の関数を数式で入力して波形をつくります。
数式を入力するときは、時間をtで表します。
(場所は、Elements/Sources/Voltage/Math Function)
この例では指数関数を使って波形をつくっています。
Tstartに数値を入れることによりスタートをずらして、直列に足し合わせることができます。
時定数1msでの充放電一サイクル分の波形をつくることができました。
またこんなこともできます。(1秒ごとに1Hzずつ周波数を増大させる)
・電圧制御電流源
今までは電圧源をつくってきましたが、電圧源をつくることができれば電圧制御電流源を使うことにより電圧源と同様の波形の電流源をつくることができます。
(場所は、Elements/Sources/Current/Voltage-controlled)
電流波形です。
このようにPSIMではいろいろな電源が用意されており、さらにそれらを組み合わせることでさまざまな波形をつくり出すことができます。
ぜひいろいろお試しください!