Typhoon HIL604ユーザー事例(HILSで制御開発の効率化を実現)
株式会社本田技術研究所
北本 良太様 、進藤 勇佑様
- Typhoon HIL
- インタビュー
株式会社本田技術研究所
オートモービルセンター 第4技術開発室
北本 良太様、進藤 勇佑様
手間の掛かる実機での試験からHILへ。開発工数を大幅削減に成功。
探していたのはパワエレエンジニアが扱えるHIL。
パワエレ開発現場では生産性向上、開発の効率化、納期の短縮が求められている。
制御開発において、モデルベース開発(MBD)におけるHIL/HILSが注目を浴びている。
これまで多くのHILを採用し続ける本田技術研究所様が、なぜTyphoonHILを選んだのか。現場担当者にお聞きした。
簡単に使えるHILはないのか?
私達の部署では、比較的シンプルな機能の部品開発を行っていたため、これまでは実機ベースで制御のデバッグを行っていました。
しかし、求められる機能が増え、作業に時間がかかることから開発期間の短縮/工数の削減が必要となりHILの導入を決めました。
HILの導入にあたり、社内で使用している他のHILを含めて機能や操作性、扱いやすさなどを比較しました。
例えば、FPGAベースのHILSではモデリングが出来るFPGAエンジニアが必要なことや
HILSを構築するために必要なソフトウェアが複数あり使いこなすのに時間がかかるなど、
パワエレエンジニアが一人でモデリングするにはハードルが高く、習熟に時間がかかるという課題がありました。
決め手はシミュレーションソフトの様な操作性。高速コンパイルによるモデル変更の容易さ。
TyphoonHILの導入の決め手は、パワエレエンジニアがFPAGの知識がなくてもPSIMのようなパワエレのシミュレーションソフトと同じ感覚でHILSを扱えた点です。
また、ソフトウェアとハードウェアが一対のシンプルな構成で、UIが扱いやすくモデルの変更が簡単に高速に行えたことも決め手の一つになりました。
制御開発の効率化を実現。HILSに不慣れなエンジニアでもすぐに使用可能。
細かな修正による多様な試験を実現。
実際の開発現場の様子
実機を用いた試験と比較し、煩雑な試験準備を必要とせずに制御部分の構築にのみ注力することができ、
検討事項を実行するまでの工数を削減できました。
回路シミュレータのような直感的で分かりやすいインターフェースでHILSに不慣れでも使用が可能であり、
HILSを使い始めるためのハードルが低くなりました。
北本様、進藤様 ありがとうございました!