統合開発環境 PE-ViewX
PE-Expert4には専用の開発環境をご用意しています。
『統合開発環境PE-ViewX』と『パワエレ専用ライブラリ PEOS』により、
プログラム作成~デバッグまで効率的な作業環境を構築できます。
PE-Expert4のプログラム開発~オペレーション、リアルタイムデバッグまで
「安全にパワエレ機器向け制御プログラム開発ができること」を目的とした統合開発環境PE-ViewXには、プロジェクトの管理、プログラムの開発、各種デバッグ機能など、プログラム開発に必要な機能を一元的に提供します。プロジェクトを構成するソースファイルに合わせて、コンパイル用のバッチファイルを自動生成し、パワエレ開発に特化した専用ライブラリと自動でリンク。これにより、ソースファイルの編集、コンパイル、プログラムのダウンロード、実行および効率的なデバッグまで、一連の作業を簡単操作できます。
リアルタイムなデバッグを実現
JTAGを使用してのデバックでは、変数の変更時にDSPを一時停止しますが、本システムは専用のシステム設計により、DSP制御にかかる負担を限りなく小さくし、システム停止のないリアルタイムな変数変更を実現しました。また、オシロスコープのように内部変数を簡単操作で波形表示することができるので、変数の変更による波形の確認、調整などが簡単に行えます。
動画によるご紹介
①デモ環境波形表示仕様
項目 | PE-View9 | PE-ViewX | |
---|---|---|---|
チャンネル | 8ch | 16ch | |
サンプリング | 20μs | 16chモード:10μs 8chモード:5μs |
|
変数表示 | mainファイル内の グローバル変数 |
全ての グローバル変数 |
PE-ViewX 動作環境
項目 | 仕様 | |
---|---|---|
CPU | 必須条件 | コア数2以上 動作周波数2.0GHz以上 (Intel Core i3 第5世代相当以上 例:i3-5005U) |
推奨条件 | コア数2以上 動作周波数2.2GHz以上 (Intel Core i5 第5世代相当以上 例:i5-5200U) |
|
メモリ容量 | 必須条件 | 4GB 以上 |
推奨条件 | 8GB 以上 | |
インターフェース | Gigabit Ethernetポート 1ch | |
USBポート 1ch | ||
OS | Windows®10(64bit)日/英、 Windows®11(64bit)日/英 |
|
解像度 | 1366 × 768ドット以上 |
再現性のある複数の計測データを統合することで、「実験結果の傾向」を確認
パワエレとITの融合により、制御システムは「計測」機能をプラス。新しいオプションボードと、統合開発環境PE-ViewXの進化で、制御に影響を与えない「電力演算」「温度計測」などの多彩な計測・表示機能(PE-Meter)を実現します
特徴
・多彩な表示機能(パネル、リスト、グラフ) ・制御プログラムのグローバル変数を取り込み可能 ・計測値、グローバル変数を使用した演算式を入力可能 ・自由なウィンドウ配置(従来機能とのドッキングも可能) |
動画によるご紹介
仕様(入力インターフェース)
項目 | 仕様 | 備考 | |
---|---|---|---|
入力ch数 | 電力計測 | 12ch | (電圧、電流)×6セット |
トルクセンサIF | 2ch | ||
汎用AD入力 | 2ch | ||
入力レンジ | 電力計測 | -5V ~ 5V | |
トルクセンサIF | -5V ~ 5V または-10V ~ 10V | 基板上のジャンパで切り替え | |
汎用AD入力 | -5V ~ 5V | ||
周波数帯域 | 200kHz | ||
LPF(デジタル) | 100Hz、500Hz、1kHz、5kHz、10kHz、50kHz、OFF | ||
ADCサンプリングレート | 3MHz | ||
ADC分解能 | 14bit | ||
同時変換 | 全ch同時AD変換 |
●弊社製インバータ、もしくは他社製センサの使用を前提とします。
仕様(電力演算)
項目 | 仕様 | 備考 | |
---|---|---|---|
確度 | 0.2% f.s. | @25℃目標値。本体確度のみ。 正弦波、力率=1、50Hz |
|
測定方式 | ゼロクロス検出による周期検出 | ||
データ更新レート | 10ms | ||
基本波周波数 | DC 0.1Hz~ 300Hz | 300Hz以上は参考値 | |
同期ソース | いずれかのchの電圧、電流から選択 | ||
測定項目 | P、Q、S、φ、λ、Urms、Irms、Umn、Imn、Udc、Uac、Idc、Iac、f、pk、η、N、T | ||
高調波解析 | 最大次数 :30次 | ||
アベレージング | 10、20、50、100回 | ||
結線方式 | 1P2W、1P3W、3P3W2M、3P3M3M、3P4W |
仕様(GUI)
項目 | 仕様 | 備考 |
---|---|---|
GUI表示の更新 | 300ms | 数値表示は、最新値を表示。グラフは10ms毎の値を表示 |
表示可能な(計測)値 | ①予約項目 ②登録済のグローバル変数 ①、②を使用した任意式による演算結果 |
使用可能な演算:加算、減算、乗算、除算、正弦、余弦、正接 |
制御プログラムとの関連 | ・制御プログラム停止時も計測可能 ・制御プログラム動作時はグローバル変数を読み取り可能 |
|
データ保存/読み込み | グラフウィンドウに表示したデータを保存 グラフウィンドウに保存データを表示可能 |
csv形式 |
オプションボード(製品イメージ)
パワエレ専用ライブラリPEOSが制御開発工数を短縮
「パワエレ」に特化し、モータ制御や電源制御で頻繁に使用される機能をライブラリ関数化しました。
150種類以上の関数を簡単に使用できるため、研究・開発に要する時間が大幅に短縮され、DSP/マイコンを意識せずに、馴染みのあるC言語でのプログラミング開発が行えます。
ライブラリ関数はパワエレ制御専用に最適化されており、独自演算アルゴリズムの採用による高速な演算処理を実現しています。一般的にDSPを使いこなすには、数百ページものマニュアルを読まなければなりませんが、ライブラリ関数を使用すればその必要はありません。ライブラリ関数を呼び出すだけで、効率の良いプログラムを作成することができます。
種類も豊富で、直感的に使える専用ライブラリ
ライブラリ関数は、一般的に以下のような命令規則が適用されています。
<ボード名称>_<機能名称><連番>_<動作種別>_<操作対象>
例:MWPE4-PEVボード、ボード番号0のインバータ出力のPWM出力を開始する。
PEV_inverter_start_pwm(0)
三相PWM発生器への三角波変調指令値の出力
・PEV_inverter_set_uvw(INT32 bdn, FLOAT32 u, FLOAT32 v, FLOAT32 w, FLOAT32 fs ) ・u, v, w:変調率 ・fs:キャリア周波数(スイッチング周波数) |
→モータを動かしながらキャリア周波数を変更できるので、最適なキャリア周波数を観測するのに便利。
AD変換モードの設定
・PEV_ad_set_mode( INT32 bdn, INT32 mode) ・mode:AD変換モードの設定 |
→簡単な設定により多彩なAD変換を使用できる。(連続変換、キャリア同期変換、シングルショット、外部トリガー)
AD変換結果及びエンコーダのカウント値取得
・PEV_ad_abz_read(INT32 bdn, FLOAT32 data[8], INT32 *abz) ・data:8ch分のAD変換結果格納ポインタ ・*abz:ABZカウンタ値格納ポインタ
|
→8ch分のAD値とABZカウンタを同時に読み込める。
CAN通信機能の初期化
・C6657_can_init(UINT32 ch, UINT32 bps) ・bps:通信速度を指定(125kbps ? 1Mbps)
|
→簡単な設定でCAN通信が可能。
その他、ボード間同期、多彩な割り込み機能、3相/2相座標変換関数、個別ゲートコントロール、dq変換等を提供しています。
この製品に関する
よくあるご質問
-
トライアル版で同じPC内の別アカウントで使用できますか。
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トライアル版では、ユーザアカウントごとのライセンスが必要になります(「macアドレス/ HDD情報/ cpu-ID/ ユーザーアカウント」の全てが一致する必要があります)。
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