2024年01月24日(水)
- PSIM Cafe
PSIMをPythonで使う方法
PSIM Ver.2023.1でPythonに対応しました。
PSIMではコマンド実行、script実行(PSIMの独自言語)ができますがPythonでも実行することができるようになりました。
使ってみましたのでご紹介します。
Python環境はすでに使っている環境があればそちらをご利用いただけますが、
ここではComposeを使う方法でご紹介します。
■利用手順
1.PSIM Ver.2023.1をインストールする
2.Compose 2023をインストールする
3.PSIMのPythonパッケージをインストールする
4.PSIMでPython.exeのパスを設定する
5.ComposeからPSIMで用意されているPythonのファイルを実行する
1.PSIM Ver.2023.1をインストールする
Altair Oneにログインし、Market Placeからインストーラをダウンロードします。
ダウンロードしたインストーラを実行し、インストーラの手順に従いインストールします。
2.Compose 2023をインストールする
こちらもAltair OneのMarket Placeからダウンロードします。
こちらも手順に従いインストールします。
3.PSIMのPythonパッケージをインストールする
PSIM Ver.2023.1をインストールするとインストールフォルダ内に”Python”フォルダができます。
コマンドプロンプトを管理者として実行します。
以下のコマンドを入力します。(下記フォルダはPSIMのデフォルトのインストールフォルダです)
cd C:\Altair\Altair_PSIM_2023.1\Python\3.8
続いて下記コマンドを入力します。
“c:\Program Files\Altair\2023\common\python\\python3.8\win64\python.exe” -m pip install psimapipy-2023.1-py3-none-any.whl
下記のように表示が出たらインストール完了です。
Warningは無視します。
4.PSIMでPython.exeのパスを設定する
PSIM Ver.2023.1を起動し、メニューのオプション→パス設定を開きます。
Python.exeのフォルダを設定します。Composeをインストールすると一緒に下記のフォルダにPythonがインストールされるので、
下記のフォルダを設定します。
C:\Program Files\Altair\2023\common\python\python3.8\win64
5.ComposeからPSIMで用意されているPythonのファイルを実行する
Composeを起動します。
左上に「ファイルを開く」(アイコンの中央)メニューをクリックします。
PSIM用のサンプルのPythonファイルは下記に保存されています。
C:\Altair\Altair_PSIM_2023.1\Python\Samples
デフォルトではComposeのファイル(.oml)を表示するようになっているのでPythonの拡張子を選択するとファイルが見えるようになります。
今回は「Demo_PsimSimulate.py」を開きます。
ファイルを開いたら「開始」のボタンをクリックして実行します。
メッセージが出ましたが「セッションで無視」で進めます。
シミュレーションが終了するとSimViewが起動します。
「Demo_PsimSimulate.py」の中ではいくつかのパターンのシミュレーションを実行しているので
C:\Altair\Altair_PSIM_2023.1\Python\Samples\PythonTest\graphsのフォルダの中にはsmvファイルだけでなく、
csvやtxtのフォーマットでも結果が保存されています。
ご興味のある方はぜひお試しください。