サンプル回路紹介

PWMインバータによる永久磁石形同期モータ(PMSM)の速度フィードバック制御

回路ファイル名：pmsm-pwm.sch

回路解説

この回路は永久磁石形の同期モータを PWM インバータで駆動します。
まず、回転子の速度 Wm と速度指令値 Wm_ref とを比較し、PI 調節器によりトルクおよび q 軸電流指令値 Iq_ref を求めます。効率が最大になるように d 軸電流は常にゼロに制御します。これらの電流指令値に基づき、PI 調節器により、回転座標系へ変換されたモータ電流 Id, Iq は制御され、インバータの出力電圧指令 Vd ref, Vq ref を生成します。最後に、回転座標変換と二相/三相変換を行い、キャリアと比較してゲートの PWM 信号となります。動作波形では起動後 0.5sec ほどで、モータの回転数 Wm は指令値の Wm_ref=170rad/s へと収束します。